職場体験活動の一環として「経営コンサルタント」のお仕事を
渕江中学校の35名の生徒様に体験していただきました!
その様子をお届けいたします!
校舎に足を踏み入れた瞬間、空気が変わった。
長い廊下一面に貼られた写真の数々——まるで今にも動き出しそうな、熱狂と興奮が焼き付いた学校行事の光景。
息を呑むほどのエネルギーに圧倒されていた私に、本日の講師担当の青木が静かに目を向ける。
「この学校は只者ではない…!」
すると、その静寂を突き破るように、校舎全体に響き渡る大音量の声——
「「「ありがとうございましたぁぁぁぁ!!!!」」」
(へっ!? なんだ!? なんだ!?)
驚く間もなく、廊下の向こうで勢いよく教室のドアが開く。次の瞬間、波のように押し寄せる生徒たち。
「「「こんにちはー!!!」」」
「「「こんにちはっ!!!」」」
突然の熱烈な歓迎に圧倒されつつも、青木は負けじと‥
「こんにちはぁぁぁぁ!!!」
4校目ともなると、さすがの適応力でした。
ーーーキーンコーンカーンコーンーーー
チャイムの音が鳴ると同時に、息を合わせたように教室中から響く声。
「「「よーろーしーくーおーがーいしまーーすーーー!!!!」」」
(さあ、ここで負けるな青木!本気を見せろ青木!!)
青木、目を見開き、深く息を吸い込む——
「よろしくお願いします!!!!」
その瞬間、教室全体のエネルギーがさらに膨れ上がったような感覚がしました。
生徒の皆さんの熱意に圧倒されながらも、こちらも全力で挑んだ3時間。
しかし、この学校の凄さは挨拶だけではありません。
講義中、生徒たちは誰に強制されるわけでもなく、自然と背筋を伸ばし、真剣な眼差しで耳を傾ける。
その姿勢はまるで「聞く」ことが染み付いているかのようでした。
経営コンサルタントの仕事は、顧客の未来を守ること。
そのためには、未来を語れなければならない。
そこで、今回もグループワークで「未来」について考えてもらいました。
ーーーグループワーク中ーーー
Aさん「私は〇〇みたいな未来になると思う」
Bさん「なんでそう思ったの?」
↑この質問、すごく大切なんですよね。
青木は講義の冒頭で、「すべての問題の根本にはコミュニケーションの欠如がある」と伝えていました。
ここでいう「コミュニケーション」とは、単なる「会話」ではなく、「対話」のこと。
対話とは、相手と向き合い、物事を深く理解し、互いの目的を達成するために不可欠なもの。
「なんで?」を問うこと、それが対話の始まりです。
ネット上で過激な対立が生まれるのは、「なんで?」をすっ飛ばしてしまうからではないでしょうか。
自分の意見を述べるだけで終わり、相手の考えを理解しようとするプロセスが抜け落ちている。
しかし、この場では違いました。
Aさんは臆することなく、自分の考えの根拠をしっかり説明し、それに対しBさんも納得しながら深掘りしていく。
素晴らしい対話に、私たちも大いに学ばせてもらいました。
そして、ワークの終盤にこんな質問をいただきました。
「私たちが未来について話し合うことで、どれくらい世界を変えられるのでしょうか?」
いやーーー、シビれました。すごくいい質問!
青木は少し間を置き、真剣な表情で答えていました。
「一国を変えることはできるでしょう。近しい人だけで話して終わってしまっては、世界は変わらない。
でも、その話し合いを広げ、草の根活動として波及させていけば、国を変えるほどの力になる可能性がある。
なぜなら、アテンション・エコノミーの影響で——」
そこから語られたのは、現代社会における「注目の力」
「今の時代、何が人の関心を集め、どんな話題が拡散するのか。そのルールが変わりつつあります。
かつてはメディアが世論を作っていましたが、今は個人でも影響を与えられる。
つまり、誰かの小さな対話が、大きな変化につながる時代なのです」
もちろん、注目の力の使い方は間違ってはいけません。が、思慮深い彼らなら、それは容易に判断できることでしょう。
ーーー帰り道ーーー
私たちは、あの問いの本当の意図について考えていました。
「私たちが未来について話し合うことで、どれくらい世界を変えられるのでしょうか?」
単なる興味ではなく、どこか真剣な迷いや葛藤がにじんでいたように思う。
そんな思いを抱えながら、生徒たちのアンケートに目を通しました。
そこには、答えのヒントが詰まっていました。
生徒たちは、ただ話し合うだけではなく、「未来」を本気で考えていたのでしょう。
「考えることで世界が広がる」という感覚を、ちゃんと掴んでくれたのかもしれない。
今日から一歩目を踏み出してみよう、そう思えた人もいたのかもしれないと。
そう思えた方へ、青木はすでに答えを渡していました。
「5教科の勉強は、想像力を豊かにするために必要だ。想像力が豊かな者だけが、過去の情報から未来を観ることができる」と。
これが勉強する意味であり、今できる最大で、最上級な一歩目であることを。
ーーーおまけーーー
夕焼けに染まる校門を後にしながら、今日もコーヒーを一杯いただきました。
私「今日の講義を見て考えたんだけど、今私たちが計画している【秘密のカード】って、
難しいことは簡単に、簡単なことはより深く考えられる仕組みに出来そうだよね?」
青木「うん。このカードを使うことで対話が生まれ、それが活性化すれば、草の根の力が少しずつ形になっていく。
そして、いつか彼らが社会の仕組みに触れたとき、今日のこの時間が何かのヒントになってくれたら、それ以上のことはないよね。」
中学生のおかげで、そんな未来を思い描く時間を楽しむことができました*。
渕江中学校の皆様、先生方、運営の皆様、本当にありがとうございました!
またお会いできる日を、楽しみにしています!!