今回は、オンライン学習プラットフォーム「Udacity」の買収を公表した、コンサルティング大手のアクセンチュアについて考察していきます。
結論:アクセンチュアがエドテック企業を買収した理由は〇〇だった!
オンライン学習プラットフォームを買収することによって自身も新たなラーニングプログラムと生成AIスタジオを立ち上げようとしています。
テクノロジーの進化によって複雑怪奇となっているITスキルに対して、体系的な知の枠組みを提供して行きたいと考えているのでしょうか。
だとするならば、アクセンチュアは採用市場に対しても大きな影響力を獲得して行きたいと考えているのかもしれません。
背景考察
▶考察1
アクセンチュアのレポートによれば、労働者の94%が学習をしたいと考えているが企業側がそれを提供できていないと言われています。
日本でもリスキリングという言葉が注目を集めていますが、そもそもリカレント教育、アンラーニング、アップスケーリングとの違いはどこにあるのでしょうか。
言ってしまえば、これからの学習というのは個人でやるものではなく、組織が提供するものになっていくと考えられるでしょう。
▶考察2
少子高齢化に伴って人手不足が加速すると言われていますが、しかしその実態は単なる人手不足ではなく、自社にとって必要とする人材が不足しているだけなのではないでしょうか。
だとするならば話は単純で、会社にとって必要なことは、自社にとって必要な人材を見極めること、労働者を必要なスキルを備えた人財に仕上げることです。
つまりこれからの就職市場は、入社時に保有するスキルよりも入社後にどれだけ成長するかという採用基準に進化する可能性があるということです。
▶考察3
しかしながら、IT人材を獲得したいと考えている企業であっても、自社にとってどのようなIT技術が必要なのかを定義できなければそもそも獲得以前の問題なのではないでしょうか。
例えば、IT技術を砕いていくと、何かを作る(プログラミング)、何かを守る(セキュリティ)、何かを保存する(クラウド)、何かを導き出す(アナリティクス)というように大別が出来ます。
自社の未来を見据えた上で、具体的にどの部分をITでどうしていきたいのか、そしてどの部分はアナログで残すのかという選定もまた必要になっていくと考えられるでしょう。
まとめ
求職者は加速度的に発展するテクノロジーに対してどのような分野をどのように勉強すべきかが把握出来なくなってきています。
企業は人手不足だと言いますが、その実は人材不足である可能性が考えられます。
そこでアクセンチュアは、体系的な知の枠組みを提供することによって双方に対して価値を提供していこうと考えているのではないでしょうか。
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